通販の発送業務からパーティーコンパニオンへ

暫く前の話になりますが、通販の受付発送などの業務からパーティーコンパニオンへと転職したことがあります。理由は簡単で、もう少し短い拘束時間で、もう少し稼ぎを大きくしたかったからです。

正直な話、違った業種ではありますが、どちらも「接客業」であることには変わりありません。ただ一番大きな違いは、直接の接客か、間接(電話やネットを通して)の接客かの違いでしょうか。まあそれだけではないことは、すぐに判明しましたが。

通販の会社は、完全時給制の会社でしたので、契約時間以上の残業もなくただ忙しい時だけは少しだけ時間を延長、と言う感じでした。1日8時間で休憩ありでしたので、悪い仕事ではありませんでした。交通費も出ていましたし、継続的に仕事をしている人にはバイトであっても一応社会保険も、加入させてくれました。 ただやはり時給が今一歩だったのと、拘束時間が長いのが不満だったのです。

偶々再会した昔の知人が、パーティーコンパニオンをやっていると言うのでどんな具合か聞いてみましたら、実働時間は基本2時間。予めこちらの予定(働ける日や時間帯)を申し出ておけば、それに見合った仕事が来るという事でした。逆を言えば、固定で仕事があるわけではなく、こちらの都合とパーティーなどの予定や派遣会社側の都合で、仕事も増えたり減ったりだったわけです。収入は不安定だという事でしたが、仕事が切れることはまず無いとのことでした。 気になったのは双方同じ客商売だったわけですが、こちらは明らかに水商売ですし、その辺りはどうなのかを質問した所、完全にパーティー会場の中での仕事で他の付き合いとかは無い、という事でしたので職換えを決めました。

まあ単に美味しい仕事、と言うのは勿論ありません。実働時間は確かに2時間の仕事でしたが、実はその前に髪のセットなどもしなくてはいけませんでしたし、準備も加えて2時間前には会場のホテルの控え室に集合でしたので、結局は半日拘束でした。移動の電車代タクシー代も、食費も勿論自前でした。 加えて衣装などもこちら持ちでしたので(基本和服で自分で着付け)、最初はいささか準備にお金もかかりました。それでも軌道に乗れば、前の仕事よりもずっと稼げたのは事実です。 1日に2本掛け持ちなどの仕事が入った時は、かなりの収入になりました。

ただ同じ接客でも、コンパニオンの場合いささか状況が複雑で、派遣会社の営業さんや社長もある意味お客さん、ホテル自体もお客さん、勿論パーティーに来る方もお客さん。 周り中がお客さんであるので、どこの機嫌も損ねられないと言う、かなり神経を使う仕事ではありました。 しかも女性だけの職場でしたので、それなりのトラブルも。パーティーには何人かで組んでいくわけですのでそのたびにメンバーは変わりますが、その日のグループのチーフに好かれていなかったりした場合、いささか困ったことにもなりましたし、あらぬ噂を撒き散らされて仕事が激減したこともありました。

正直な話、通販業務の場合会社の中での接客で、お客さんに対して最後は会社が責任を持ってくれると言う安心感があったのは、否めません。 それに対してコンパニオンの場合、会社組織の中にいるとは言え最終的には自分で自分の仕事を獲得しなければならない、自分の身は自分で守らなければならない。 これが一番大きな違いだったでしょう、ある意味コンパニオンの方が甘えが許されない仕事だったと思います。一応組織の中にいながらも、個人の力で仕事を獲得しなければいけないという事です。 加えて、先に書きましたように人間関係が結構複雑で、これに実際の仕事以上に気を使ったかもしれません、本末転倒ではありますが事実です。